XRPで最近奇妙な現象が起きています：大口ウォレットの数は減少している一方で、彼らが保有するコインの量は逆にどんどん増えています。

過去2ヶ月で1億XRP以上を保有するアカウントは569件も消滅し、20.6％の減少となりました。このペースは歴史的にも珍しいレベルです。しかし、より驚くべきことに――残った大口の保有総量は480億枚に急増し、過去7年で最高値を記録しています。

これは何を意味するのでしょうか？トークンが少数の手にますます集中していることを示しています。

**データが物語るもの**

3ヶ月前、XRPが2.85ドルまで上昇した際、1億枚以上を保有するウォレットは2000以上ありましたが、その時の合計保有量は477億枚に過ぎませんでした。今年7月の強気相場の最盛期には価格が3.65ドルに達し、クジラウォレットの数は一時2700を超えました――しかしその時はトークンが分散していて、今ほど集中していませんでした。

中間層にも注目しましょう：11月、100万～1000万枚を保有する中規模プレイヤーが一斉に売却し、22億枚以上のXRPを手放しました。当時の価格で換算すると、現金化額は約41億ドルに相当します。

**ETFの火が燃え上がる**

米国初の現物XRP ETFが上場した後（先陣を切ったのはCanary Capital）、機関投資家の資金が一気に流入し始めました。現在、フランクリン・テンプルトン、Bitwise、Grayscaleなど大手のETFが累計で7.56億ドルの資金を集めています。

これで説明がつきます：なぜウォレット数が減少しているのに、保有量が急増しているのか？それは機関が実際の資金で買い集めており、個人投資家や中規模保有者のトークンが大規模に吸い上げられているからです。

**オンチェーンの動きが活発、取引所は資金流出**

11月最終週、XRPレジャー上では4万件以上のアカウント設定関連トランザクションが処理されました――権限調整やAMM設定など技術的な操作が急増し、明らかに機関がETFによる大量資金流入に向けてシステム準備を進めています。

同時に、ある大手取引所のXRP準備金は2ヶ月近く連続で減少中です。10月以降、プラットフォームから約3億枚のXRPが流出し、現在の在庫は27億枚まで減少。これは昨年7月以来の最低水準となっています。

**価格は？短期的にはやや弱含み**

直近30日でXRPは2.50ドル付近から叩き落とされ、現在は2ドル近くまで下落、今週は約9％の下落となりました。短期的には2.27～2.58ドルのレンジが強いレジスタンスであり、ここを突破できるかは今後の買い圧力次第となります。

まとめると：XRPは今「権力の移行」を経験しています――個人投資家が退場し、機関がバトンタッチ、トークンの集中度が急速に高まっています。今後どう動くかは、これから参入した大口プレイヤーの動向次第です。