ETHの現状を見ると、問題はむしろどれだけの売り圧力があるかではなく、基礎的な土台があまりにも散らばっていることにあります。

2700ドルという位置は、率直に言えば現在の最後の合意された買い支えゾーンです。一旦これを割ると、価格は真空地帯に入り、効果的なサポートはなくなります。そして、真の主力であるクジラたちは撤退していないのです。ただ、慎重になっているだけです。彼らの手にあるコインはますます集中し、システム的な資金集約は継続しています。

オンチェーンデータからもそれは明らかです。去年の9月18日前後、多くの資金が4500ドルの位置でポジションを築きました。12月6日に高騰したときには、これらの人々はほとんど売却しませんでした。その後、ETHは一気に下落し、彼らは損切りして逃げ出しました。3100ドル付近には大量のロックアップ注文が積み上がっています。これは、去年の5月から7月にかけて2600-2700ドルの範囲で建てられたクジラたちがその後も追加で買い増しを続けた結果です。彼らの平均コストは今や3100ドルに張り付いています。

面白いのは、11月23日前後に大口資金が2700-2800ドルで底値買いをしており、その積み重ねは今も続いていて、売却の兆候は見られません。

コインの分布を見ると、最も集中しているのは今のところ2700-3100ドルの範囲で、1790万枚のETHが積み上がっています。これは流通総量の22.6％にあたります。3100ドルにはまだ443万枚ありますが、これは反発時の抵抗ではなく、真のサポートはやはり2700ドルにあるべきです。価格がこの範囲内で揺れているのは、一部の機関がここに「合意」しているからです。

クジラの行動こそが最も問題を説明しています。10万枚以上のETHを保有する人々は、このサイクルで「最も賢い」プレイヤーです。去年の2月から4月にかけて、ETHが1500ドルまで下落したとき、彼らは絶対的な買い増しの主力でした。その後、3500ドルに反発すると、彼らは素早く売却を始め、8月から10月のすべての高値をカバーしました。11月21日にETHが2700ドルに調整したとき、彼らは再び買い増しを行いました。

これが真の主力のロジックです。