この2日間の相場はちょっと面白い。主流通貨のBTC、ETHは下落している一方で、ZECやBCHといった普段あまり目立たない通貨が急騰している。この現象の背後には一体何があるのだろうか？

チャートを見ると、この逆方向の動きはしばしば資金の再配置を意味している。大きな通貨が調整しているときに小さな通貨が上昇するのは、技術的には、操作者が建玉している可能性もあれば、市場が新たなホットスポットを探している可能性もある。しかし、ここで非常に現実的な問題がある——このような激しい変動のある通貨を空売りするのはどれほど危険なのか？

データを見てみると明らかだ。仮にある通貨の価格が100円だとしよう。連続して6回10%下落すると、最終的に59円になり、1回あたりの下落幅は約5.9円だ。しかし逆に、100円が6回連続して10%上昇すると、直接161円に跳ね上がり、1回あたりの上昇幅は16.1円になる。数学的に見ると、上昇と下落の絶対値はまったく異なるスケールになる。

ロングポジションが損失した場合でも反発を待つことができるし、時間が十分あれば損失を解消できる可能性もある。しかし、ショートはそうはいかない——逆方向に動けば、損失に天井はなく、特に特定の通貨ではリスクが非常に高い。市場の事例からも、空売りのリスクはしばしばロングの10倍以上になることが示されており、これは決して大げさではない。

小さな通貨はテーマが多く、ボラティリティも大きく、参加者も複雑であるため、操作の難易度は確かに主流通貨より高い。ZECやBCHといった対象に注目して空売りの方法を考えるよりも、なぜこのタイミングで急騰しているのか、その背景にファンダメンタルズの支えがあるのか、それとも純粋にテクニカル面の駆動なのかにもっと注目すべきだ。

市場は常に変化しているが、基本的な論理は変わらない：リスクを理解することは、常に利益追求よりも重要だ。