数日前、友人からこんな話を聞いた。「毎日チャートを見ているけど、どんどん損をしている。やっぱり仮想通貨には手を出すべきじゃないのか?」



私の答えは率直だった。「才能の問題じゃない、欲張りすぎるのが原因だ。」

暗号資産市場に長くいるほど、次第に理解する残酷な現実——

全資金を投入している人は下落に直面すると精神的に崩壊しやすい。空の状態の人は上昇を見て後悔しきり。だけど、ポジションを適切にコントロールし、防御ラインを設定している人だけが最後に笑顔で退出できる。

私も経験がある。2020年の相場のとき、ローソク足チャートが異常に堅実に見えたので、つい熱くなって全資金を投入してロングした。すると、次の瞬間に大陰線が現れ、連続して損切りを三回もしてしまい、口座は緑から赤、そして黒に変わった。その夜、初めて「市場の教科書」というものを理解した。

それ以降、私は完全に戦略を変えた。相場を予測するのをやめ、ルールを厳守することに徹した。

自分に「三つの底線」を設けた。

**第一条、ポジションには余裕を持たせること。**

ポジションを重くしすぎると、市場のちょっとした動きで心理的防御線が崩れる。常に弾薬を残しておき、重要な時に入るも退くもできる状態を保つ。

**第二条、損切りは命綱。**

損切りしないポジションは取引とは呼べない。それはギャンブルだ。失敗一回で口座を空にするよりも、小さな損失を受け入れる方が賢明だ。

**第三条、判断がつかないときはスマホを置く。**

市場のシグナルが曖昧なときは、取引を止めて運動したり休憩したりする。画面を見つめ続けるのではなく、心を落ち着かせることで、冷静な判断ができる。

この市場は、誰よりも稼げるかどうかではなく、どれだけ損失に耐えられるかの勝負だ。ポジションは防護罩、損切りは避難口——どちらか一つでも欠けていれば、「安定した利益」という言葉には手が届かない。

多くの人は誤解している:チャートを頻繁に監視すればチャンスを掴めると思い込んでいるが、実際は逆だ。過剰な取引は短期的な動きや感情に左右されやすく、むしろ自分で自分の首を絞めてしまう。

最も優れたトレーダーは、すべてのステップが正しいわけではないが、ミスをした後に素早く修正できる人だ。市場の荒波の中でも冷静さを保つことができる。

これこそが、真の勝者の資質だ。

あなたは今もなお、相場に引きずられているのか、それとも規律を持って市場を操ることを学んだのか?
原文表示
このページには第三者のコンテンツが含まれている場合があり、情報提供のみを目的としております(表明・保証をするものではありません)。Gateによる見解の支持や、金融・専門的な助言とみなされるべきものではありません。詳細については免責事項をご覧ください。
  • 報酬
  • コメント
  • リポスト
  • 共有
コメント
0/400
コメントなし
  • ピン