ローンチ | ジンバブエのアイデンティティスタートアップ、FlexID、Algorand上でWhatsAppベースのP2PサービスFlexPayを開始

FlexIDはジンバブエを拠点とするブロックチェインIDスタートアップで、Algorandブロックチェインメインネット上にP2PサービスであるFlexPayを導入しました。

FlexIDは自己主権型のIDプラットフォームを構築するミッションを掲げています。これは、FlexIDが推進するデジタルIDネットワークであり、アフリカの一部地域で身分証明書を持たない貧困層の問題に対処するためのものです。

このスタートアップは、人々の分散型マーケットプレイスを構築していることを示しています。このマーケットプレイスでは、各人がAPI（アプリケーションプログラミングインターフェース）(として見られ、さまざまなサービスと通信できる仕組みになっています。金融サービスはこの要素の重要な部分です。

以前、Algorandブロックチェインから資金調達を行った際には、推定4億人のアフリカ人が身分証明書を持たないことにより、銀行サービスを含む基本的なサービスへのアクセスに問題が生じていると指摘されていました。

FlexID創設者のVictor Mapunga氏は次のように述べています。

「身分証明は現代の商取引の基盤です。IDがなければ、基本的な通信サービスやモバイルマネー、銀行口座へのアクセスさえできません。

「IDがなければ、教育や医療のアクセスも非常に困難になります。一方、国の記録の管理が杜撰なため、ビジネスのコストが増大します。FlexIDを使えば、非公式セクターも孤立した状態から脱却し、正式な経済に移行できます。農家も簡単にクレジットや資材にアクセスできるようになります。」

Algorandからの資金調達時に、同社はAlgorandブロックチェイン上で製品を拡大すると述べていましたが、これはFlexPayでも実現しているようです。

現在、ユーザーはWhatsAppのインターフェースから直接ウォレットにアクセスでき、別のアプリやウェブサイトは必要ありません。これにより、特に技術に詳しくないユーザーの時間と手間を節約できます。

「私たちのウォレットは、ユーザーがデジタルウォレットに不慣れであったり、インターネットアクセスが限定的な場合でも、モバイルデバイスから直接資金を管理できるシームレスで便利な方法を提供します」と、同社はウェブサイトで述べています。

FlexIDによると、銀行口座やデビットカードをウォレットにリンクさせることで、ユーザーは簡単に送金・受取、請求書支払い、購入、予算管理ツールや投資オプションなどの追加機能にアクセスでき、すべてWhatsAppインターフェースから行えます。

さらに、ウォレットをAlgorandブロックチェインに統合することで、Algo/USDCバウチャーコードの作成や換金など、多くの暗号通貨の可能性も広がります。