Circle、アブダビに進出、UAEが暗号資産規制を加速

ソース:Coindoo
元タイトル:Circle、アブダビ進出 UAEが暗号資産規制を加速
元リンク:https://coindoo.com/circle-enters-abu-dhabi-as-uae-accelerates-crypto-regulation/
アラブ首長国連邦(UAE)は、世界の暗号資産分野での影響力を強めており、新たな参入企業がその規制下の市場に加わりました。

ステーブルコイン運営企業のCircleは、アブダビに正式な監督下の拠点を設立し、同国のライセンスを取得したデジタル金融企業のリストにまた一つ大手発行者が加わりました。

主なポイント

  • Circleはアブダビの金融特区でUSDCサービスの運営許可を獲得
  • Visa幹部のSaeeda Jaffar氏が中東・アフリカ展開を主導
  • アブダビはTether、Ripple、その他主要取引所など複数の暗号資産企業を認可中

Circleは単なる進出にとどまらず、アブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)(の管轄下で資金移動サービスを合法的に運営する許可を得ました。この動きにより、同社は地域全体でUSDC関連の金融活動を公式に支援できるルートを確立しました。

この取り組みを推進するため、CircleはVisaの湾岸ネットワークでリーダーシップを発揮した経験豊富な決済業界幹部、Saeeda Jaffar氏を採用。Jaffar氏は、中東インフラへのCircleの組み込みに向け、啓発活動、機関投資家向け開拓、戦略的な調整を担う予定です。

共同創業者のJeremy Allaire氏は、ADGMの監督体制を「発行者に厳格な透明性とリスク管理を課す、世界でも数少ない枠組み」と位置付けています。彼の見解では、これらの基準が満たされてはじめて、ステーブルコインは現代商取引や決済の信頼できる基盤として機能できるということです。

ライセンス取得の波が示すUAEの本気度

これは孤立した動きではありません。アブダビは複数カテゴリにわたり主要な暗号資産企業の認可を着実に進めています。Circleの他にも、最近USDt運営の承認を得たTetherや、Rippleの米ドル建てステーブルコイン事業など、業界大手が並びます。

取引所にも勢いがあります。一部の大手取引所は事業ごとに複数の認可を取得し、他の主要プラットフォームも規制クリアランスを得ていることから、首長国は「単独企業の支配」よりもインフラ多様化に賭けていることがうかがえます。

業界に圧力をかける政策転換

舞台裏では、UAEの規制当局が分散型金融(DeFi)やWeb3サービスを対象とした新ルールを策定中です。今年施行された包括的な法制度により、レンディングプラットフォーム、カストディアン、ウォレットプロジェクト、DAOなどの暗号資産事業者は、支払いまたは資産の移動を担う場合にライセンス取得が義務付けられました。

法務専門家によれば、この変化により「単なるコード公開」と主張する開発者の逃げ道は消滅しました。すでにドバイ当局は無認可オペレーターに対し罰金・業務停止を命じるなど、本気度を示しています。新規参入者へ明確なメッセージが送られています。

政策推進は経済的インセンティブでも補完。暗号資産送金に対するVAT(付加価値税)が撤廃され、フリーゾーンには自律型デジタル組織向けの専門ガバナンス体制の構築が命じられています。

すでに動き出しているエコシステムにCircleが参入

Circleの進出は新たな火付け役ではなく、何年もかけて成熟してきた規制戦略の次章です。ライセンスの増加、枠組みの強化、銀行によるトークン化実験、監督機関による積極的な監視が進む中、UAEはステーブルコイン基盤とデジタル金融の最も体系的な戦場の一つとなりつつあります。

Circle株式の分析

Circle Internet Groupの株式は、TD Sequentialインジケーターが最近のローカルボトムを正確に示し、現在は新たな売りシグナルを点灯させていると市場アナリストが指摘したことで再び注目を集めています。

株価は)台半ばまで回復しましたが、勢いは鈍化しているようです。4時間足チャートでは、CRCLのRSIが買われすぎゾーンから下落しており、短期的な反発後に買い手の勢いが失われつつあることを示唆しています。

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全体としては、長期的な下落圧力の後に小幅な安定化が見られ、現水準は強気派と弱気派の重要な攻防ラインとなっています。テクニカルな売り警告が勢いの鈍化と重なる中、Circleがサポートラインを守れるのか、それとも次の動きでさらに下値試しとなるのか、トレーダーは注視しています。

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