ブテリン、128ビット暗号セキュリティ標準の採用を提唱

出典：CryptoNewsNet
原題：イーサリアムのブテリン氏、より強力な暗号化を提唱
元リンク：https://cryptonews.net/news/ethereum/32093530/

イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、業界全体でより強力な暗号規格を推奨しました。

ブテリン氏は、ビットコインの累積プルーフ・オブ・ワーク（[image]マイニングに費やされた全計算努力の合計(）が、最近の難易度データに基づきおよそ2^96ハッシュに達したと計算しています。これは96ビットのセキュリティに相当する重要な計算的マイルストーンです。

ブテリン氏は、イーサリアム研究者ジャスティン・ドレイク氏がBLS12-381カーブやLean Ethereumロードマップのような提案で128ビットのセキュリティレベル（)これらの提案に見られるような(）を主張していることを評価しています。これにより、増大するハッシュパワーに将来的に対応できるようになります。

先を行くために

ビットコインはプルーフ・オブ・ワーク（)PoW(）コンセンサスアルゴリズムによってネットワークを保護しています。これは、マイナーに有効なブロックを見つけるために数十億回ものSHA-256ハッシュ計算を要求することで、ネットワークを守ります。

累積PoWは、攻撃者が履歴を書き換えるために乗り越えなければならない総「エネルギーバリア」を示します。

2^96の総ハッシュに到達したことで、ビットコインのチェーンは約96ビットのブルートフォースセキュリティ相当の保護を受けていることになります。これは現実世界の計算量としても莫大です。

ブテリン氏は、この具体的なマイルストーンを根拠に、業界全体の暗号プリミティブが少なくとも約128ビットのセキュリティレベルを目指すべきだと主張しています。そうすることで、増大する計算能力に十分先んじていられるのです。

多くの旧型暗号システムは、特定の攻撃に対して実質的に約128ビットのセキュリティしか提供しておらず、これが潜在的な脆弱性となる可能性があります。