今夜23時、このデータが来週のFRBの出方を左右する可能性がある

【ブロックビート】今週の金曜日は大きな日です——アメリカ9月のPCE物価指数が発表されます。これはただの指標ではなく、FRB（米連邦準備制度理事会）が最も注視しているインフレの風向計です。

ちょっとドラマチックなのは、以前の政府閉鎖の影響で、このレポートの発表が遅れたことです。今はトレーダーからFRBの内部関係者まで、皆このデータを待って霧を晴らそうとしています。というのも、9月下旬から今まで、公式なインフレ指標が空白で、市場には疑問が溜まっています。

今夜、日本時間の23時にコアPCEの前年比が正式に発表されます。前回は2.9%でしたが、今回は市場予想で全体のPCE前年比が2.8%まで上昇すると見込まれています（8月は2.7%）。もし本当にそうなれば、2024年4月以来の新高値となります。月次の数値は引き続き0.3%の見込みで、特に変化はありません。

なぜこれほど注目されているのか？それは、FRBが来週会合を開いて金利の方針を決めるからです。今のFRBは綱渡り状態——インフレを抑えつつ、雇用を壊さないようにしなければなりません。データが予想通り、あるいはより穏やかであれば、12月の利下げはほぼ確実となり、市場は盛り上がるでしょう。しかし、もし数値が予想を大きく上回れば、利下げは難しくなり、金利は現在の3.75%-4%の範囲で据え置かれる可能性が高くなります。

要するに、このレポートは来週のFRBの決定に向けた最後のカンフル剤です。数値がどちらに振れるかで政策の方向が決まり、それに伴い各種資産の値動きも一新されることになるでしょう。