今夜21:30に重要な経済指標が発表されますので、相場を見ている皆さんはご注意ください！

アメリカの週間新規失業保険申請件数がまもなく公表されます。これは毎週木曜日に発表されるものですが、毎回市場に波乱をもたらすことが多いです。なぜかというと、「ミニADP雇用統計」とも言われる指標で、ドル相場の動向を占うバロメーターだからです。ドルが上がるか下がるかはこの数字次第、暗号資産市場もそれに連動して大きく動きます。

仕組みは実は単純です。数字が予想より高ければ、ドルが売られます。予想より低ければ、ドルが強くなります。ただし、暗号資産側は逆の動きをします――ドルが強ければコイン価格が抑えられ、ドルが弱ければ資金が暗号資産市場に流れ込む可能性があります。

直近数回の発表では数字がかなり良く、予想を下回るのが常態化しています。今夜も22という予想値を下回れば、暗号資産市場にとってはちょっとしたサプライズになるでしょう。

今、ビットコインなどの主要コインはかなり神経質な動きをしています。テクニカルチャート上でも、価格がレンジ内を行ったり来たりしていて、ロングもショートもどちらもタイミングをうかがっています。もしデータが良ければ、ドルが緩み、資金が流入してくるかもしれません。そうなれば、ビットコインがこのレンジを一気に抜けて大きく上昇する展開もあり得ます。

市場はこういうものです。データが出れば、方向性がはっきりします。今夜21:30、ぜひチャートをしっかり見て、どんな動きになるか注目してください。