昨年11月の5億ドルの資金調達により、Rippleの評価額は直接400億ドルに達しました。CitadelやFortressといったトラッドファイのプレイヤーが集団で賭けをし、一見するとXRPにとって有利な情報のようですが、私がより関心を持っているのは別の問題です——機関がゲームのルールを主導し始めたとき、個人投資家が手にしているチップは果たして安全なのでしょうか？

3年前、RippleのCTOシュワルツは「コンプライアンスこそが資金調達の道だ」と言っていたが、その当時は多くの人に空論だと見なされていた。今振り返ると、この路線は確かに成功した。クロスボーダー決済ネットワークからステーブルコインRLUSDの導入まで、Rippleは自らを「トークンプロジェクト」から「金融インフラ」に変えようとしている。この転換は非常に立派に聞こえるが、別の角度から考えると、標準化され、機関化された資産ほど、個人保有者の発言権は弱まる。

ここで明確に言っておく必要がある——私はXRPの価格ポテンシャルを否定しているわけではない。機関投資家の参入は確かに時価総額を押し上げる可能性があるが、それと同時に規制の浸透力が強まることも意味する。考えてみてほしい、あなたの保有データや取引記録が追跡可能になったとき、いわゆる「匿名性」の利点はどれだけ残るのか？特に、ブロックチェーン上で自由に操作することに慣れている古参のプレイヤーは、自分の資産配分を再評価する必要がある。

コンプライアンスは悪いことではありませんが、それがもたらす副作用はしばしば無視されます。Rippleが現在サービスを提供しているのは銀行と決済機関であり、これらの主体は自然に透明性とトレーサビリティを必要とします。そして、一般のホルダーとしてあなたが理解する必要があるのは、プロジェクトの顧客が個人投資家から機関に変わったとき、製品設計の優先順位が誰に傾くかということです。この問題をはっきりさせてから、ポジションをどう調整するかを決めるのも遅くありません。