トンボ型ドージ：すべての暗号トレーダーが知っておくべきローソク足パターン

仮想通貨のチャートを見ていると、暴落の底で逆「T」字型の奇妙なパターンを目にしたことがあるかもしれません。おそらくそれは「ドラゴンフライ・ドージ（トンボ型ドージ）」であり、重要な反転シグナルとなる場合があります。

ドラゴンフライ・ドージとは？

簡単に言うと：ローソク足の間に価格が大きく下落し(下ヒゲが長くなる)が、その後回復して始値付近で終値を迎えます。これが示すのは一つの重要なこと―売り手が価格を引き下げようとしたが、買い手がより強く巻き返したということです。

主な特徴:

• 非常に長い下ヒゲ
• 上ヒゲがほとんどない、または存在しない
• 始値と終値がほぼ同じ
• 形が「T」字に見える

識別方法とトレードでの活用

このパターンは下降トレンドの終盤に出現した場合によく機能します。この時、市場が方向転換し始めているサインとなることがあります。

ただし、ここで重要な注意点：これだけで判断しないこと。ドラゴンフライ・ドージ単体では仮定に過ぎません。確認のためには：

1. 出来高を確認―次のローソク足で出来高が増えていれば良いサイン
2. RSIをチェック―中立(50付近)か、上昇し始めているか？
3. 移動平均線の活用―価格が前のレジスタンスを上抜けたか？
4. 価格とインジケーターの間に強気のダイバージェンスがあるか探す

ETHの実例では、ドラゴンフライ・ドージの後に出来高が急増し、価格が前の高値を突破、RSIが売られすぎ領域に突入しました。この時点で有効な反転シグナルとなりました。

実際の限界

正直言って、このパターンは万能ではありません。ダマシのシグナルもあります。パターン自体は価格の行き先や目標値を教えてはくれません。だからこそ：

• ドラゴンフライ・ドージを見ただけでポジションを取らない
• 必ず他の指標と組み合わせる
• あくまで大きな戦略の一部として使う、単独ツールにしない
• リスク管理／ストップロスの計画を持つ

ドラゴンフライ・ドージ vs ハンマー

この2つはよく混同されます。違いは：

• ドラゴンフライ・ドージ：始値と終値が同じ
• ハンマー：低い位置で始まり、始値より上で終わる

どちらも上昇反転を示唆するので、混同しても大きな問題ではありません。

実践での使い方

経験豊富なトレーダーはドラゴンフライ・ドージを注意喚起として使い、自動的な買いシグナルとはしません。例えば、4時間足で大きく下落中のアルトコインでこれを見かけたら、まず注意を払います。その後、他の指標もチェック。すべてが上向き―出来高、RSI、直近高値のブレイク―を示せば、初めてエントリーを検討します。

重要なのは忍耐と複数の確認です。超ボラティリティの高い仮想通貨市場では、ダマシのシグナルが頻繁に出ます。追加の確認を待てる人ほど、夜も安心して眠れるものです。