正直に言うと、ここ2年間DeFiレンディング分野は本当に賑やかだけど、実際の効果を見てみるとどうだろう？リターンとリスク管理の両方をうまくやれているプロジェクトなんて、指で数えられるほどしかない。大多数はまだ「絵に描いた餅」段階で、一番致命的な根本問題――資金利用率の低さ、価格決定メカニズムの歪み、リスクの伝染、インセンティブの方向性のズレ――は最初から最後まで本当に解決されたことがない。

Morphoが選んだ道はちょっと違う。派手なイノベーションコンセプトを追いかけるのではなく、こうした難題を一つ一つ分解して、もっとも素朴だが堅実な方法で修復していく。

**従来型レンディングプールの4つの致命的欠陥**

普段DeFiプロトコルを使っていて、どこかしっくりこないと感じたことはないだろうか？結局のところ、行き詰まるポイントは次のようなものだ。

**資金が寝かされて無駄**：主要通貨のプールは人が溢れている一方、マイナー資産のプールは閑古鳥。その結果、大量の資金が使われずに寝ていて、みんなの利息収益は見るも無惨なほど薄まってしまう。

**金利が大きく歪む**：アルゴリズムで無理やり需給をマッチさせるため、本来高くあるべき借入コストが抑えられ、預金リターンも上がらない。価格決定体系全体が歪んでいる。

**リスクが伝染**：さまざまな資産を一つの大きなプールに詰め込むことで、どれか一つが破綻するとドミノ倒しのように清算連鎖が起こり、全員が被害を受ける。

**インセンティブが逆行**：APYデータを上げるために、ユーザーも資金もリスクの高いプールに殺到し、プロジェクト側も補助金で規模を水増し。バブルが弾けた日には誰も逃げられない。

**Morphoの解決策：精密マッチング＋セーフティネット**

要するに、まず資金を正しくマッチングさせてから、安全ネットを構築するということだ。