ヘッジファンド：アブダビはすでに金融センターとして台頭する道を歩み始めており、フライホイール効果が形成されつつある

PANews 12月8日、アラン・ハワードのヘッジファンドBrevan Howardは現在アブダビに150名の従業員を擁し、長期的にここに留まることを目指している。現在、アブダビで最大規模の運営を行う機関となっている。ハワード氏は、この湾岸都市が急速に台頭しており、ロンドンやニューヨークなどの西側金融中心地と肩を並べ、世界的な金融ハブになる可能性があると述べている。「数年前、私はここがニューヨークやロンドンと並ぶ“第三極”になると考えていましたが、今では完全にその方向に進んでいると思います」と説明した。資産運用会社や銀行が次々と進出し、様々な資産の取引量が増加することでフライホイール効果が生まれ、1人のファンドマネージャーがここで働けば、3～4人のサービス機関からの専門家がここで働くことになるという。それにもかかわらず、ヘッジファンド業界を支える多くの基盤や中核人材は依然として伝統的な中心地に集中している。しかしハワード氏は、アブダビで運用される資金の比率は今後も増加し続けると考えており、ビジネスフレンドリーな規制環境、地域間取引の優位性、UAEの豊富な資本プールといった要因が、アブダビとドバイを世界的な金融都市へと変革させていると述べている。